3.ムサさんには日本語でよく使われる擬音語は通じません!
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ムサさんと病院に行って、看護士さんと話していると、
「おなかが痛いってどんな感じかしら?ヒリヒリする感じ?それともシクシクする感じ?」
と言われることもあります。
↑↑ 痛みの表現の仕方は色々だけど、その擬音語じゃわからないのよね
私も日本人だけど「シクシク」な痛みがよくわからない
「ヒリヒリ」「シクシク」と言われて、ムサさんはことばそのものの意味が分からなくて呆然とし、私は私で
「ひりひり」「しくしく」なんてどう伝えればわかるんだ?
と呆然とします。
だって、「しくしく」なんてどういう痛みか自分でもわからないんだもの!
ムサさんに
・どんな痛みか
と聞いたところで、
・痛いものは痛いんだよ
としか言いません。
痛みが「ひりひり」なのか「シクシク」なのか、はたまた「ずきずき」なのかは
ムサさんから引き出すことはできない
のです。
じゃあ、どうするのか、ですが、こんなことを聞きます。
・途切れることなく痛いのか
・痛みが強くなったり弱くなったりするのか
・何をしているときやどういう姿勢が痛いのか
こういう言い方をすると、ムサさんも看護士さんの聞きたいことを理解してくれます。
↑↑ 擬音語を細かく具体的に分解します!そうしないとわからないのよね。
そして、
・ずっと痛い
・同じくらいの痛みがある
・立っているときは平気だけど、座っているときの方が痛い
などなど、わかる範囲で説明してくれます。
それをそのまま看護士さんに伝えると、今度は看護士さんが「ひりひり」「しくしく」でない言葉のため、不思議そうな顔をしてきます。
「『ひりひり』や『しくしく』って言っても感覚がわからないので」
というとようやく、「ひりひり」「しくしく」という感覚を外国人であるムサさんがわからないということを理解してくれるのです。
↑↑ 看護士さんも擬音語じゃ理解できないと言うことをようやく気づきます!
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