国際結婚はキラキラだけじゃない!山あり!谷あり!闇もある!?

ガーナ人イスラム教徒と国際結婚して日本で、多様性と異文化、多様な価値観に揉まれながら生きる非イスラム教徒の日本人妻のブログ

7/7 相反する思想が共存していたり・・・

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イスラム圏でも地域性があるということがわかりやすそうな資料の一つとして、


乙嫁がたり


があります。


この中に出てくる女性の姿もそうなんですが、人を殺したのに報復を恐れて険しい山に暮らす男性も描かれます。
漫画の中では


血の復讐


という言い方をしていました。


同害報復といういわゆる「目には目を、歯には歯を」という人を害したら同じだけの報復を受ける風習


のことです。



↑↑ コミカルに見えても「同害報復」という概念なんです



この同害報復、血の復讐はイスラム以前のアラブ地方で風習として広まっていたといいます。
それでも


兄弟からの幾分の赦しを得たなら


とコーランでは無制限な血の復讐を認めず


権利の放棄を贖罪


としています。



漫画の中ではこの血の復讐が習慣としてある地域とない地域が存在していることがわかります。
血の復讐や同害報復を


誇りの問題、名誉を守る


と考えることも、復讐をせずに


赦し、権利の放棄


のバランスをとることはなかなか難しいと言えますね。


と言うように、イスラム圏と言えど地域差があることがわかりますね。



↑↑そうは言ってもハンムラビ法典はイスラムが広まるより遥か昔のことです。



乙嫁語りの舞台に近いウズベキスタンに行ってきた人から話を聞いたことがあります。


「イスラム圏なんだけど、(中東的な)イスラムっぽい雰囲気ではないんだよね」


と言っていました。


イスラム要素があるなしにかかわらず、私も好きな作品ですので、ぜひお手に取ってみてください。