国際結婚はキラキラだけじゃない!山あり!谷あり!闇もある!?

ガーナ人イスラム教徒と国際結婚して日本で、多様性と異文化、多様な価値観に揉まれながら生きる非イスラム教徒の日本人妻のブログ

18/32 日本的「美しい」を知ったK女史

18/32
アフリカの衣装というと黄色、オレンジ、ショッキングピンク、青、緑などの原色が使われている衣装が思い浮かびます。


↑↑ アフリカの衣装というととにかく色鮮やかなイメージがあるかもしれません!




K女史が選んだ和服はアフリカの衣装にも使われるような


鮮やかなオレンジが印象的


な一着でした。


紫の市松模様にオレンジの花が刺繍されている帯と合わせることにしました。


しかし、なんと、実際合わせてみると、


裄(ゆき)が足りなかった!!


ただ立っている分にはいいんですが、歩いたり座ったりすれば裾がはだけてしまうのです!


オレンジを使っているけど、色味を抑えた和服へと変更しました。


ちょっとだけ渋く


なってしまったのです。
K女史は「大丈夫!」とは口ではいうものの、色味が変わったしまったことにちょっと残念そうでした。


↑↑ 自分の好きないろではなくなってしまった… 残念…



実はK女史が選んだ鮮やかなオレンジの和服の色と柄では、K女史の年齢に対して


「子供っぽい」「カジュアルすぎる」


と見えてしまっていたんです。


変更後の少々色味を抑えた和服だと一気に


「上品」で「美しく」


みえました。

同じ人が着ても色味が違うだけで、


印象がガラリと変わる


のです!

色の力ってスゴい!!


そのことをK女史に言うと、


“こっちの方が上品で美しい!?日本の感覚で!?アフリカでは地味な感じだけど。日本の感覚だと上品で美しいの!?嬉しい…!!”


と喜んでました。


鮮やかな色、大きな柄が美しく、上品に見える条件ではないこと、

年齢に合わせた色使いや見せたいイメージに合わせた色使いが和服の複雑なところであり、面白いところですね。


レンタル和服だからそこまで気にする必要もないかもしれませんが、


「美しい」と感じる色彩感覚


も育った環境で変わるのでしょう。


日本的な美しい、上品と感じる色彩を知ることも異文化を知るということになると思います。



↑↑ 鮮やかな美しさもさることながら、しっとりとした美しさというのもありますね