異文化理解と多様性のために
星海社COMICSから出ている漫画『サトコとナダ』は漫画としては完結しています。
異国で出会って仲良しになった二人の女子を見ていると心がほんわかと温かくなる作品ではありますが、
「イスラム女性の人権が侵されている!」
と声高に叫ぶ人がその理由に挙げるであろう
本人の意思を無視した『結婚』の問題
も実は漫画の中で描かれるんですね。
その問題に直面したサトコやアメリカで新しくできた友人たちも巻き込んでの大騒動になるんですが、
人権の問題
も描かれるんですよ。
DVのような暴力の問題も、特定の宗教や地域に限ったことでなく
世界で起きている
ということだって描かれます。
↑↑ 同じ問題でも身近な問題は見ずに遠くの問題ばかりをあげつらう人もいますが…
1巻最後にサトコと出会う前のナダの話が読めるのですが、そこには少し切ないナダの姿が描かれます。
ルームメイトを探しているナダのもとにサトコより先に訪れた女性たちは、同居人がイスラム女性と知ると、
急に態度を変えて、同居を断る
のですよ。
異文化理解、多様性なんてよく簡単に言いますけど、実態はなかなか難しいと思います。
頭では分かっていても、なかなか感情がついてかなかったり、一方だけが我慢をすることになったり。
人間ですからね、いかなるコミュニケーションと同様に、異文化理解にも多様性にも
双方の理解、歩み寄り
なんてことも重要になってくるんだと思うのです。
↑↑遅くてもゆっくりでも一歩だけ近づいてみたらどうなるかな??
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