国際結婚はキラキラだけじゃない!山あり!谷あり!闇もある!?

ガーナ人イスラム教徒と国際結婚して日本で、多様性と異文化、多様な価値観に揉まれながら生きる非イスラム教徒の日本人妻のブログ

3/4 99の美名とは?

イスラム教における唯一の神、アッラー。
アッラーというのは神様の名前ではなく、


神様


という意味です。
ここまではよく知られている話ですね。
我が家でこんな本を発見。


“99 names of Allah”


アッラーの99の名前・・・・
知ってました?アッラーにはなんと99も名前があるんですって!?
この本を見た時に思ったことが、


99も名前があったら、日本じゃ99人の別の神様になっちゃうんじゃないの?


ということです。



↑↑ 日本だけじゃなく世界には神様がいっぱい…


ムサさんに言ってしまったら、目を丸くして、


“ミナミさんはわかってない”


と残念そうに首を横に振られてしまいました。


“神様は一人だけ。99の名前があっても神様は一人。それなのに、なんで99人の神様になっちゃうの?”


だって、日本には800万人の神様がいるんだから、神様が一人増えようが99人増えようが大したことないって言っても平行線をたどるばかり。
こればかりは生まれ育った環境で培われる感覚で、私が歩み寄れてもお互いに一生わかりあえないんだろうな、と思います。


アッラーにたいして「アッラーフ」という呼び方もあります。
ムハンマドがイスラム教を広めていた時代、アラビア地方には


偶像崇拝の多神教


もあったようなんです。
イスラム教では偶像崇拝は認めていないし、現代のイスラム過激派が偶像破壊をするニュースも以前はテレビを騒がせましたね。
そういう意味でも「偶像崇拝の多神教」なんて一番イスラム教とは縁遠い存在です。
「アッラーフ」はその「偶像崇拝の多神教」のなかで


最高の神


という意味でしられていたようです。


ムハンマドの広げたイスラム教では神々のなかの最高神ではなく、唯一神ですべてを創造された方であり、あらゆるものの統括者であるとしています。


面白いのは多神教の最高神の時にはアッラーフにもこどもがいたということです。
イスラム教の唯一神となってからは、「神の子」も認められていません。


なので、イエス・キリストはイスラム教の中では神の子ではなく預言者の一人として存在しているのですよ。



↑↑ということは日本の神様の親子関係も認められませんね