国際結婚はキラキラだけじゃない!山あり!谷あり!闇もある!?

ガーナ人イスラム教徒と国際結婚して日本で、多様性と異文化、多様な価値観に揉まれながら生きる非イスラム教徒の日本人妻のブログ

外資と組むと仕事が奪われる!?

ガーナの海底油田開発の恩恵で、沿岸の村の人のなかには大規模開発に向けた雇用に向けて、溶接や大型特殊の技術講習を受けていた村人もたくさんいたんですけど、実際には


彼らが雇用されることはなかった


のです。

石油で村が潤って、一攫千金みたいな夢を見ていたんですよ…


↑↑森と畑しかないところに施設を建てるなら、仕事は山のようにありそうだけど…

重機を扱う資格をとっていた人もいたんですけどね



私はムサさんとテレビを見ていて、「なんで?」とおもったんです。
ムサさんは答えを知っていて、「テレビを見てて」と言うんですよ。


沿岸部の大規模開発を行ったのは、ガーナの会社と組んだ中国の会社が大量に連れてきた


中国人労働者


だったんですね。


沿岸の村で開発の特需に預かれた人がいたとしたら、土地の所有者だけかもしれません、TVには出ていませんでしたが。



ムサさんは過去の事ながら、悔しそうに言いました。


「ガーナには技術を持っている人が少ないから、ああいう風に外資と組んでると仕事を取られちゃうんだよ」


と。


そうは言っても、他の国に労働者として渡ってその国の仕事を根こそぎ奪っちゃうのはどうかと思うのですが…


この事例だけ見ても、ムサさんが技術の習得にこだわるわけ、分かりますよね。

村の開発は一攫千金のチャンスと言うよりも・・・

アフリカでは自力で開発していくだけの技術力がない、と感じますと書きました。
でも、アフリカの大都会は先進各国とみまごうような国もあります。


裏と表の差が激しいです。


ガーナの事例を紹介します。
ムサさんも以前言っていて、先日TVでも放映していましたが、


海底油田の開発


をする際に、沿岸の村を同時に開発することになりました、という話です。


沿岸の村の人々は降ってわいた一攫千金のチャンスに浮足立っているんです。



↑↑ 村の開発を聞いてこんなイメージを持ったかもしれません!




沿岸の村を開発 = 一攫千金のチャンス


と人々が捕らえた感覚が分からなかったんですよね、私は。
別に国や石油関係の企業が直接村人に大金を渡すわけでもないですし。


工場や付随した施設が建設される → 従業員として雇用される


という図式はわかるのですが、決して一攫千金ではないですよね。
ほとんどが漁師や農家の村ですから、


収入が安定する


ことは間違いないのですが。
ただ、この一攫千金を夢見て浮足立っている感じが、


即物的でガーナ人ぽいな


と思ったのは事実です。

全ては繋がり、そして循環する

アフリカは資源の宝庫で、おもな輸出をその算出される鉱物に頼る国も多くあります。


金の採掘の話を聞いたことがあります。


ちゃんとした設備がないと汚染がはげしいのでは?


と思ったことがあります。
というのは、


大規模に土地を削り、


安価に取り出す方法として水銀を使うこともあるからです。

↑↑安価な金の精製には水銀が使われます。




深刻化する水銀汚染、その大きな要因は「金の採掘」だった

https://wired.jp/2019/02/08/mercury-poisoning/


安全に加工を行うにしても、ちゃんとした設備を作るにしても、


確固たる技術力


が必要になります。
従業員だって、安全に作業してもらうためにはちゃんとルールを守ることを求められます。
また、機械を扱ったり、修理保全のためにも技術力が必要です。
それらをちゃんと理解し、行動させるには


教育


が必要なんです。
教育と言うと子供たちに労働させていては学校に行けないし、技術力が伴って、加工をすることができれば、


付加価値をつけられる


わけです。
そうすると、経済力もつけられる、という


教育も
技術も
安全も
経済も
命も


全てはつながり、循環するのです。



↑↑循環できる社会を目指すは言うは簡単ですが、実のところ、どうでしょうか?