1/3 薪能に行ってきた
薪能に行ってきました。
場所は、埼玉県さいたま市大宮にある氷川神社の境内です。
コロナ前から薪能をやっているというのを知っていたのですが、行けないうちにコロナになり、ようやく今年見に行けたのです。
普段夜に神社の中に入れないのに、こういうイベントの時はいつもと違った雰囲気になるのが良いですよね。
今年で42回目ということで、そろそろ「伝統ある」という枕詞をつけてもよさそうです。
私が行ったのは金曜日でした。
出し物は3つでした。
素謡(金春流) 「翁」(おきな) 金春 憲和
狂言(和泉流) 「舟渡聟」(ふなわたしむこ) 野村 万作
能 (観世流) 「杜若」(かきつばた) 藤波 重彦
素謡(金春流)は謡だけだったので、正直どんな話か分からず、ただ声が良すぎて、リラックスしてしまって眠ってしまいそうになりました。
狂言に行く前に、神社で薪に火をともす前の神事と火入れの儀式を見られました。
祈祷を申し込んだり、結婚式をしていたりでない限り、神事を目の前で見ることはあまりないですからね。
その後、大学の日本文学の教授が狂言と能の概要を説明してくださいました。
狂言は面白かったんですよ、話も分かりやすかったし。
知らないとはいえ聟さんにやりたい放題の舟渡と舟渡を尻に敷いている妻に爆笑していました。
でも、能は正直わかりませんでした。
幻想的ではありましたし、女性のお面が神秘的でありながら、畏怖を感じました。
目もそうなんですけど、もの言いたげな少し開いた口がリアルなんですよね・・・
題材が伊勢物語だとはいえ、伊勢物語を先に読んでいれば内容が分かったわけじゃないんだろうな、と思います。
能は知識として理解できたらまた素敵なんだろうと思うんですが、幽玄な世界に浸るというのも現代の楽しみ方なのかもしれません。
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