本の紹介 ハチャメチャだけど、「きっと大丈夫」と言える強さと優しさ
ルワンダでタイ料理屋をひらく 唐渡千紗
ルワンダに幼い子どもと2人でわたりタイ料理屋を開いたシングルマザーの著者。
なんでルワンダだったのか、なんでタイ料理だったのか、その答えはルワンダに知り合いがいて、外国人向けのタイ料理屋がなかったからというのが大きい。
傍目から見れば、遠く離れた日本ではまずありえない爆笑さながらの出来事に発狂寸前になりながら、ルワンダ人スタッフと子どもと共にルワンダで生きていく。
この毎日のように爆笑さながらの出来事が起こるというのがアフリカ出身の夫を持つ身になると「なんて、あるあるなんだ」とよく理解できる。
今も失業率が高いルワンダで大家族や病気の弟を支えるため働いているスタッフや1994年の虐殺を生き延びたスタッフなどそれぞれの人生の荷物を受け入れてそれぞれがそれぞれの人生を歩いていく。
そして、そこには笑顔が必ずある。
全世界を襲ったコロナはルワンダも例外なく襲った。
苦境の中、あるスタッフから発せられた「きっと大丈夫」という言葉がどれだけ著者はどんなに励まされただろう。
本を読んでいても泣けるほど励まされるのに。
人生における喜びも楽しさも悲しみも苦さも詰まった、前半大爆笑、後半は涙の止まらない一冊でした。
↓↓ 著者とルワンダのスタッフたち。
ハチャメチャだけど、どんな大変な時でも「きっと大丈夫」と言える強さを持っている!
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