書を捨てよ、町に出よう!
「書を捨てよ、町に出よう」
という言葉がありますね。
寺山修司の著作のタイトルで有名です。
元々はアンドレ・ジッド「地の糧」の一節に出てくるようです。
どちらも読んでいないので、書評はまた別の機会に…
10月になってお散歩をしていたときにふと、この言葉が頭をよぎったんです。
と言うのは、町と言うか、散歩コースにちょっと大きめな公園の中を通ったり、サッカースタジアムの側を通過したりする場所があるんですよ。
家で本を読んでいるのとは違うんですよ。
だって、
・いつもの散歩コースはサッカーのチームサポーターにふさがれ、
・小学生のチャリンコ隊に急き立てられ、
・10月になったのに、かき氷を持っている人たちにとすれ違い、
・目の前でよその子どもは転んで泣き出すわ、靴を落として笑い、親は気づかずそのまま立ち去るわ(追いかけて靴を返してきました)
・どんぐりが頭の上から落ちてきたと思ったら、足元の落ち葉で足を滑らせる…
と、刺激がいっぱい、です。
うかうか、ぼやぼやしてられません!
しかも、それが次々に起こって、脳がびっくりしていました。
通勤電車の中やオフィス内にいたり、家で本を読んでいたりではなかなか味わわない刺激です。
電車内もオフィスも本もごちゃごちゃしているようで、整然としていますからね。
そんな予期せぬ刺激を受けて、ふと思い出したのが、
「書を捨てよ、町に出よう」
でした。
整った居心地のいい世界ではなく、混沌とした世界に行くからこそ、面白い発見があるかもしれませんね…
あ、でも、ムサさんとの生活が一番刺激的だわ…


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