国際結婚はキラキラだけじゃない!山あり!谷あり!闇もある!?

ガーナ人イスラム教徒と国際結婚して日本で、多様性と異文化、多様な価値観に揉まれながら生きる非イスラム教徒の日本人妻のブログ

映画の紹介 Flow (ラトビア映画)

有井 ミナミ





映画 Flow (ラトビアのアニメーション映画)


https://flow-movie.com/



洪水に見舞われた世界で猫が道連れになった他の動物たちと一緒に船で旅に出る話。

人の言葉としてのセリフはないものの、動物たちのしぐさや状況で何を言いたいのか、どんなことを考えているのかが伝わってくるのが秀逸…





世界は水に飲まれつつある。

人がいる痕跡は家や銅像、階段などでわかるが、人はどこかに行ってしまった。

猫の家族もどこにいるのかわからないが、必死にエサを探し、水から逃れようと高台へ…


水から逃れたくて、何かを訴えたくて、怖くて、助けてほしくて不安げに切なげに泣く猫に対して、何度「ああ、猫ぉ!」と声をあげたか…





水から命からがらようやく乗り込んだ船にいたカピバラにビビりまくる猫。

途中であったキツネザル、再会したゴールデンレトリバー、命を助けてもらったヘビクイワシとつかず離れず、でも協力し合って旅を続ける。




カピバラとヘビクイワシは船の舵の取り方も覚えてしまうし、猫は泳ぎ方まで覚えてしまう、逞しい…

途中に現れる大型シーラカンスのようなクジラ、船に乗った動物たちを脅かす存在かと思いきや、見守り時には助けてくれるそんな存在…

それぞれの動物たちは、人がわかる言葉がないからこそ、それぞれの気持ちや考えを雄弁に語る。





船に乗り込んだこの子たちはいつご飯にありつけるのか、ばかり気になってしまう…。

そしてわからないのは洪水の原因と人間が消えた理由。

この作品においてはあまり重要なことではないのかもしれないけど、人がある日突然消えた世界で動物たちがどう生きていくのかは気になるテーマな分、人の消えた理由も知りたくなってしまう。

夜のシーンはラトビア映画だけあって、薄く描かれるオーロラが美しい…


臆病だった猫を中心に、協力、助け合い、時には衝突し、荒波にもまれ、困難を乗り越えて動物たちはやがて水の引いた安住の地へと。

未来的な雰囲気を残す世界観だけど、もしかしたら、ノアの箱舟の世界で箱舟に乗せられなかった動物たちがどのように生き延びたかを描いた世界だったのかもしれない。





一つの船で旅を共にして、絆で結ばれた彼らだけど、水が引いて動物が戻ってきた世界で同じ種の動物たちと再会するのだろうか。

次の旅や冒険が始まるまで、彼らは船よりも安定した大地の上で寝床を作り、食料を確保し、生きていくのだろう。