映画「国宝」を見にいってきました。
3時間の超大作であり、歌舞伎のシーンは特に魅入ってしまうのもあり、
先にあげた感想だけでは書き足りない
のでもっと書きます!
ネタバレ注意ですし、この先小説を読んだらもっとネタバレな内容を書くと思います。
なのでネタバレ嫌な人は要注意です!
まず何よりも吉沢亮が演じた立花喜久雄は長崎の任侠の家の生まれなんですよ。
ただ、「生みの母親」という言い方が出てくるから、複雑な血筋と家系なんだろうな、と。
映画の冒頭の新年会で、組長である父親が襲撃で亡くなり、その死にざまを目にした10代の喜久雄。
父親の死にざまはその後の喜久雄に大きな影響を与えたんだろうな、と思います。
何よりも、仇を討とうとして背中に入れた刺青が後々、彼を深い闇に引きずり込むことになるし…
そして、大阪の歌舞伎役者(渡辺謙)に引き取られて、家族や親せきの有無を聞かれて、近い血筋は原爆症で亡くなっていることがわかる。
この話を叛逆の物語だと思ったのは、血筋がものを言う歌舞伎界で、歌舞伎の血筋ではないどころか、自分につながる血筋をなくした喜久雄が
芸一本で成り上がっていかなきゃいけない
というところにあります…
横浜流星演じる歌舞伎界の御曹司・俊介に
芸があるやないか…
と言われるけど、守ってくれる血のない喜久雄には呪いのような言葉だな、と思うんですよね。