国際結婚はキラキラだけじゃない!山あり!谷あり!闇もある!?

ガーナ人イスラム教徒と国際結婚して日本で、多様性と異文化、多様な価値観に揉まれながら生きる非イスラム教徒の日本人妻のブログ

呪いのような言葉だなぁ…


映画「国宝」を見にいってきました。


3時間の超大作であり、歌舞伎のシーンは特に魅入ってしまうのもあり、


先にあげた感想だけでは書き足りない


のでもっと書きます!


ネタバレ注意ですし、この先小説を読んだらもっとネタバレな内容を書くと思います。


なのでネタバレ嫌な人は要注意です!





まず何よりも吉沢亮が演じた立花喜久雄は長崎の任侠の家の生まれなんですよ。

ただ、「生みの母親」という言い方が出てくるから、複雑な血筋と家系なんだろうな、と。


映画の冒頭の新年会で、組長である父親が襲撃で亡くなり、その死にざまを目にした10代の喜久雄。

父親の死にざまはその後の喜久雄に大きな影響を与えたんだろうな、と思います。

何よりも、仇を討とうとして背中に入れた刺青が後々、彼を深い闇に引きずり込むことになるし…


そして、大阪の歌舞伎役者(渡辺謙)に引き取られて、家族や親せきの有無を聞かれて、近い血筋は原爆症で亡くなっていることがわかる。


この話を叛逆の物語だと思ったのは、血筋がものを言う歌舞伎界で、歌舞伎の血筋ではないどころか、自分につながる血筋をなくした喜久雄が


芸一本で成り上がっていかなきゃいけない


というところにあります…






横浜流星演じる歌舞伎界の御曹司・俊介に


芸があるやないか…


と言われるけど、守ってくれる血のない喜久雄には呪いのような言葉だな、と思うんですよね。



芸の道に生きる人生の話


✳︎ネタバレ注意




映画国宝ですが、主役は吉沢亮で、彼の役は大人になって以降、舞台上にいない時はほぼ無表情で、それが、彼の苦悶と矛盾と野心に満ちた壮絶な人生を表しているかのようです。





そして、大人になって以降、普段の生活ではあまり季節の変化が見られないんですね。

彼の生きる場所は舞台の上のみ。

季節が巡るのも舞台の上のみ。

人生の全てがそこにあるんですよ…


そして、彼は歌舞伎界にとっては色んな意味で異端児で、叛逆者なんです。


歌舞伎役者は男性のみなので、女性は裏方として描かれていて、なかなかその心情を汲み取るのは難しいところがありました。


・嫉妬

・愛

・欲望

・失望

・怒り

・赦し


あたりの感情は女性側の視点で描かれていました。

男たちはただただ芸の道にあるのみ、なんです。

登場人物たちの感情は原作小説を読むことで補完できるでしょう。





というわけで、これから映画館に足を運ぶ方、準備万端で行ってください。

水分を摂りすぎない、寒さ対策をするはもちろんのこと、


芸に生きる男たちの人生を見逃さないように


覚悟を持って見ることをお勧めします。



✳︎あくまでも私が感じたことですので…



映画 国宝 見に行ってきた


映画「国宝」を見に行ってきました。

ネタバレになるかもなので、嫌な人は読み飛ばしてください。


また、私の視点になりますので。悪しからず。



久しぶりに映画を見たというのもあるんですが、


最近の映画ってこんなに気力も体力もいる?


って感じでした。


というのは、約3時間の大作だからです。

でも、内容があまりにも凄すぎて、


・喉が渇かない

・眠くもならない


ただただ魅入ってしまいます。





帰りの電車の中でChatGPTと話し込んで、映画の内容のおさらいをしました。


歌舞伎界で生きる男たちの人生。

その眩しすぎる光と濃すぎる影。

芸を極めることの幸せと不幸。

それでも全てを捨ててまで芸を極める怖いほどに


静かで

激しくて

醜くて

美しい


一人の男の生き様であり叛逆の物語


とわたしは感じました。



それに大作と言えるだけあって、


歌舞伎をさまざまな役者の角度


で見ることができます。

もちろん、歌舞伎の見せ場は観客視点でも見られるので、好きな人はたまらないでしょうし、外国人も魅了される映画だと思います。