象の章の紹介と映画ジャーニーの補足
ジャーニーという映画については、コーランにおける「象の章」が元になっています。
ということで、象の章を紹介します。
105 象の章 <メッカ啓示 全5節>
慈悲ぶかく慈愛あつき神の御名において
1.汝の主が象の衆をどのようにあしらい給うたか、汝見なかったのか。
2.主は、そのたくらみを壊滅させたもうたではないか
3.主は、その上にむれなす鳥を遣わして
4.焼きレンガのつぶてを投げつけ
5.彼らを食い荒らした茎のようにしたもうた
出典:世界の名著 コーラン 中央公論社
見てわかる通り非常に短い章です。
この短さで映画で示されるのは、
・象の軍団がやってきた
・神の威光が示された
というところです。
さて、この映画で繰り返し出てくるのが
Kaaba神殿
です。
Kaaba神殿🕋は黒い大きな石のあるイスラム教徒の巡礼先として有名です。
Kaabaへの巡礼はハッジと呼ばれイスラム教徒にとっては一生のうちに一度の義務となっています。
象の章の出来事が起こったのはまだイスラム教が起こる前のことです。
ムハンマド誕生の前後くらいのお話だ言われています。
私の中では、
Kaaba神殿はイスラム教によって建設されたもの
というイメージがあったので、映画の中で繰り返し強調されることに違和感がありました。
調べたところによると、
Kaaba神殿は神がアダムとイブに命じて作らせた
初代のKaabaはノアの方舟の洪水によって失われた
と。
あまりにも突拍子もない話ですが、少なくとも象の章の頃にはメッカ存在し、人々の信仰の中心だったのでしょう。
ただし、その頃のメッカは一神教ではなく、
偶像崇拝のできる多神教であり、
最高神がアッラー
だったので、象の章の頃の神様はイスラム教の神様とは全く同じと言うわけでも無さそうです。
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