本の紹介　アフリカとアメリカ、ふたつの視点思いもよらない日本の見かた

2024/03/31 12:00

本の紹介　アフリカとアメリカ、ふたつの視点
思いもよらない日本の見かた

カメルーン生まれ日本育ちの星野ルネさん、アメリカ生まれアメリカ育ち日本で教鞭を取るジェイソン・モーガンさんそして日本の編集部を踏まえた対談集。

日本に深い縁を持つけれど、それぞれの軸がアフリカやアメリカにある人が日本を見ると、アフリカを見ると、そしてアメリカを見るとこう見えるのか！と驚きの連続。
うちの旦那との共通点も多いけれど、それ以上に言葉にできない感覚みたいなところで「わかる〜！」と共感の嵐。
こう言う本って、日本の特異なところを上げて多様性が重要という結論に終わりがちだけれど、「あなたはどう見るの？」「あなたの意見を聞かせて」と読者側に考えさせて言語化させる。
ルネさんとモーガンさんから自分と違う意見がわんさか出てくるのが読んでいて楽しいし、考えさせられる。
日本人としては、

・日本人はトップでないと幸せでない？
・日本は個性を尊重する国

あたりが面白かった。
旦那と話してるとすごく良くわかるのよね…
そして、黒人奴隷の歴史があるせいか、アフリカに溢れる黒魔術の考えがアメリカルイジアナあたりにも残っているのが興味深い。
日本もだけど世界も人それぞれの見方で何通りもの姿が見えるはず。
同じではないものを受け入れるか排除するか戦うか、無いものとして扱うかはそれぞれの人次第なので、この本を見て「多様性ってこう言うことか！」「全て対話で解決だ！」って思わない方がいいと思う。
この本はあくまである一つの考え方とスタンスをとっているだけだから。

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