1/2 私がある日突然誰かに殺されたら、イスラム教的にはどうするの?
こういう本があります。
アーミッシュの赦し――なぜ彼らはすぐに犯人とその家族を赦したのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
内容:
平穏な村の学校で惨劇が起こった。銃の乱射で少女5人が死に、5人が重傷を負った。
ところが、事件後すぐに、アーミッシュは犯人とその家族を赦す、と声明を出し、世界に衝撃を与えた。その背景と真因を探る(Amazon紹介文より)
この本を読んだ後に、気になってムサさんに聞いてみました。
アーミッシュはキリスト教の一派なのですが、成立した時期はイスラム教よりも遅い時期です。
なにかと過激なイメージが付きまとうイスラム教がアーミッシュと同じように
赦すのか
知りたかったのです。
“ねえ、ムサさん。私がある日突然誰かに殺されたら、イスラム教的にはどうするの?”
唐突な質問にムサさんは目をまん丸にしてしまいました。
そりゃあそうだよね、文にしてみたらよくわかるけど、気遣いのかけらもない質問だわ・・・
“え?ミナミさんが殺されたら?”
“そう、私が殺されたら、どうするの?”
この時点では、私はムサさんがどう答えるか期待していました。
“犯人を赦す”
即答でした。
今度は私が目を見開きました。
いや、いいんですよ
“赦す”という回答がほしかったんです。
ほしかった回答が得られたというのになんだかモヤっとする。
思わず聞き返しました
“赦しちゃうの?”
“うん。アッラーが赦せっていうから”
さも当然に答えるので私はさらにモヤモヤとしました。
しかも”アッラーが赦せっていうから”って一体どういうこと?と思ったんです。
しかし、次の言葉にはっとさせられるのです。

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