31/35 団子と砂糖
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納骨後、私の手元には、お団子が手つかずで残っていました。
↑↑ 団子はどうしたらいいのか?
このお団子、これも地域によって様々なんだと思うんですが、なんのためのお団子かその時わかっていませんでした。
参列してくれた方々に1個ずつとってもらって食べてもらうなかで、ムサさんと親戚の男性が、
怪訝そうに、得体のしれないものを見るように
見ているわけです。
ムサさんと親戚の男性に差し出しても、
”僕たちはそういうもの食べない”
っていうのです。
”食べないとおじいちゃんが今夜「ムーサ―」って遊びに来るよ”
って言ったら慌てて食べていました。
そのとき、私はこのお団子は亡くなった方と共有する
最後の晩餐
のようなものだと思っていました。
団子って白いから、
骨をイメージ
しているのかな、と。
もしくは、さまよって寂しくなって家族の誰かを連れていかないような魔よけのようなものかとも思っていたんです。
↑↑ 魔除けって色んな形がありますね!
ムサさんは幽霊が怖いようですが、このお団子はどうやら魔除けではなく、古くからの参列者へふるまわれていたもののようですね。
貧しい時代はお葬式は人が集まり、普段は食べないようなものふるまって
ちょっとした贅沢ができるときでもあった
ということもこういったお団子から知ることができますね。
そういや、お盆の時って、
砂糖を飾る習慣
がありますが、これもそういった古い貧しい時代の名残なのでしょう。
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