5/35 ムサさんにも大きなショックで・・・
5.
祖父が亡くなったのは私の前のスマートフォンが壊れたタイミングでした。
ムサさんのスマホを借りて親と連絡を取っていてよかった、と思うのです。
連絡してなかったら、余計な心配をかける羽目になるので。
↑↑ 起動しなくなりました!?
祖父の死去の報をムサさんに告げた時、ムサさんは非常にショックを受けていました。
「おじいちゃん、死んじゃった・・・死んじゃった・・・」
と日本語で何度も繰り返し、ショックを受けつつも事実を受けれようとしているようでした。
ムサさんにとって、姻族とはいえ日本で家族と言えるのは私の側の家族だけですから。
滅多に遭わないアル中クソじじいで、おおよそムサさんの理解を超えるような人物であっても、亡くなったことにショックも大きかったようです。
さらには、日本以上の大家族をなし、親族との交流も深い、目上の人を敬うガーナから来たムサさんによく言われたのは、
”お爺ちゃんやお婆ちゃんが生きていて元気なのは幸せなことなんだよ”
ということです。
そういう考えの人ですから、たとえ義理の家族でも、
誰かが他界することは悲しい
と考えるようです。
私はムサさんの言う「幸せ」が微妙にわからなかったのは、今の日本では、
年配者が生きて元気なのは、当たり前
という感覚があるからかもしれません。
当たり前かどうかは人にもよるでしょうが。
↑↑ 煩わしいこともたくさんありますが…


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