2/3 狂言がおもしろかった@薪能
薪能に行ってきた話ですが、3つの演目で唯一わかったのが、狂言なんですよね。
今回の演目は、
狂言(和泉流) 「舟渡聟」(ふなわたしむこ)
でした。
事前に大学の教授のレクチャーがあったおかげとも思うのですが、面白いのですよ。
概要としては、
聟さんが婚家にあいさつに行く際に、お舅さんが大の酒好きのため、京のお酒、京酒を手土産にします。
途中、川があって川の舟渡がなんとか京酒を飲んでやろうとたくらみ、川の途中で船を揺らしたり、漕ぐのをやめてしまったりして、婚家にあいさつに行く聟さんを困らせます。
酒を舟渡に飲まれながらも、向こう岸についた聟さんは婚家に行くものの、お舅さんがおらず、お姑さんが迎えにいく・・・
という話なんですよ。
落ちはわかると思うんですが、
舟渡がお舅さん
なんですよね。
この舟渡聟というのは流派によって結末が異なっているのですが、今回見たものはほのぼのバージョンでした。
船に乗っている間の舟渡と聟さんのやり取りが爆笑ものなんですよ。
だって、舟渡が大の酒好きなもので、京酒を持っているとわかったとたんに、
・においをかがせろ
・においをかいだら飲まずにいられないから一献よこせ
・一献と言わず、もう一献
・さらにもう一献よこさなきゃ、向こう岸につけないぞ
といって聟さんの足元をみてやりたい放題なんですから。
お酒をほとんど飲まれた聟さんになんていうかと思ったら、
・水入れていけ
っていうアドバイスももうね、めちゃくちゃなんですよ。
めちゃくちゃすぎて、観客は爆笑です。
しかも、聟さんってわからずにやっているのがタチが悪いんですよね、この舟渡。
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