4/4 文学から見えるのは「ありのままの人」なのだと思う
アフリカ出身者にはノーベル平和賞、文学賞を受賞した方々が多いです。
アフリカのノーベル文学賞受賞者だけでなく、その他地域の受賞者の作品を読むこともありますが、日本語で読んでも
非常に難解
だったりします。
難解である理由は、それぞれの著作が書かれた
・文化や習俗
・社会背景
・歴史的な背景
と言うものを知らないからだと思います。
もちろん、本を読んで新たなことを知ることもできますが、その作品が描かれた背景を知らないと、消化不良で終わることもあります。
↑↑ ノーベル賞受賞の作品は新たな世界に連れて行ってくれます!
2021年にノーベル文学賞を受賞したタンザニア・ザンジバル出身のアブドゥルラザク・グルナ氏の作品は、氏の経歴から、
・植民地主義の影響を妥協なく情熱的に描写し
・難民としての経験に焦点をあてる
ものということなので、
背景を知らないと難解なんじゃないか
と思うのです。
日本でノーベル文学賞というと、
村上春樹氏
の受賞を望む声が高いと思います。
アフリカでも何年も受賞が期待されている作家がいるのですよ。
ケニアのグギ・ワ・ジオンゴ氏
です。
この方の作品は日本語訳もありますね。
当初は英語で作品を書いていたようですが、今では母語であるキクユ語を使用していると。
児童書、小説、戯曲、言語・文化論なども書かれていて、日本語に翻訳されているのは
精神の非植民地化 アフリカ文学における言語の政治学
泣くな、わが子よ
川をはさみて
と言う本ですね。
文学からはその地域やその人が持っているルーツや悲しみ、苦しみ、なにに憂い、喜ぶのかが見えますね。
↑↑ 作品の背景を知る必要があり、かつ想像力も必要です。じゃないと消化不良を起こします。


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