3/4 美しく静謐な作品から伝わるのは人が人である喜びと神への畏敬
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東京国立博物館(トーハク)の東洋館で行われている「イスラーム王朝とムスリムの世界」では、展示品の中に多くのイスラム文化を伝える作品がありました。
イスラム文化の特徴は宗教画がない一方で、
カリグラフィー
と呼ばれる、書が発達したと聞きました。
↑↑ 縁起の良い絵ですね。イスラム教では神様や預言者の絵画は見かけません。
展示品にも多くの
神の言葉
がカリグラフィーとして残っていました。
カリグラフィとは?↓↓
書家と呼ばれるカリグラフィーの専門家ははただ字を書くだけでなく、
紙漉き
インクの調合
写本彩色
写本装丁
といった、書にかかわる初めから終わりまでの技術の習得を求められていたとか。
すべての技術の習得をしないと
免状を貰えないという厳しい世界
だったそうです。
女流書家も活躍していたというところも、現代のイスラム観とは異なるところかもしれません。
↑↑免状を取得した女性書家も活躍していました!!
陶器にしろ、絨毯にしろ、真鍮製の道具にしても、ましてや宝石が散りばめられた金の宝飾品にしても、その製作にはどれだけの時間がかかったのだろう。
あの美しい青色の心地よさよ
と時間を忘れて見ていられました。
何よりも、その展示品からは、
・神に見守られ、人が人として生きる喜び
・静謐な絵やコーランからは神への畏敬
が伝わってくるのですよ。
↓↓以下は煌びやかなものが中心ですが、人として生きる喜びに溢れている作品ばかりです。
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