3/7 古の学術書が伝えるのは人としての喜び
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わたしの名は紅
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アルカイダから古文書を守った図書館員
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この2冊の本から見えてきたイスラム社会の歴史と文化の移り変わりと
現在トーハクで行われている「イスラーム王朝とムスリム文化」
に私は非常に興奮して今回のテーマで書いています。
「人間的な喜びにあふれているものだった」と書きましたけど、そのトンブクトゥにあった古文書の中身って、
・論理学
・占星術
・医学
・音楽への賛歌
・恋愛を至上のものと謳いあげた詩
などなどです。
論理学、医学は人類の歴史や発展を考えれば誰もが納得できるかもしれません。
占星術はローマ帝国が滅亡したときに何よりも優先して、
アラブ圏へ逃がした
という話を聞いたことがあります。
↑↑ 星占いねぇ…と思うかもしれませんが、人は生まれた意味、自らの使命と運命を探究してきたのでしょう
一神教的には神が定めた運命を人間が盗み見るような真似は赦されない、ということも聞いたことがありますが
人類の叡智の最たるもの
として考えられていたのかもしれません。
音楽への賛歌はイスラム教では音楽が人間を惑わすものと考えられています。
官能的快楽をもたらすとしてハラーム(禁じられたもの)です。
恋愛を至上のものと謳いあげた詩も音楽同様、
人を惑わすもの
として考えられてもおかしくはない。
↑↑ 音楽も恋愛も酒も人を惑わし堕落させますが、その時こそ人の理性を発揮すべきでは!?
そして、イスラムの過激派や「純粋なイスラム社会」を主張する人々にとっては、
肉欲や世俗の快楽をも肯定し、神のみならず人間にも美しきものを生む力がある
と伝えるこれらの古文書は危険そのものになるのでしょう。
↓↓これらの作品も見ようによってはハラームになってしまうのかも!?
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