4/23 知ることは別の視点でものを見ること
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タリバンが「学生」「神学生」を表す言葉だと知ったとき、私が気になったのは、
この世、とりわけ彼らを取り巻く世界はどのように見えていたのか?
ということです。
イスラム世界では伝統的にイスラム教がもたらされる前の時代を
無明時代(ジャーヒリーヤ)
と呼びます。
そのジャーヒリーヤ時代と言うのは、
・多神教、偶像崇拝が信仰されている
・部族争いが絶えない
・強者が弱者を虐げる
・嬰児殺し(主に女児)や淫蕩が蔓延
という時代です。
そんな混沌とした修羅の時代に
唯一の神アッラーフの光明(イスラーム)
がもたらされたのです。
↑↑ 混沌に光がもたらされた…
と言うことは、イスラムがもたらされた後の時代は、
・一つの神を信仰し
・部族間の争いがなく
・弱者も平和に生きることができ
・子殺しもなく、人々はまじめで誠実
という時代な「はず」なんです。
今の時代、神の光明や恩寵がもたらされている時代といってもいいものでしょうか・・・?
↑↑大人も子供もみんなが手を取り合って、平和な世界…??
タリバンと言えば、バーミヤンの石仏爆破を思い出す人もいるでしょう。
歴史的文化財の破壊の肯定はできませんし、怒りと喪失感が生まれますが、多神教、偶像崇拝のジャーヒリーヤの象徴にみえたかもしれません。
出来事の善悪はともかく、イスラム教の基本的な考えを知ることで別の視点がみえてくるのではないでしょうか。
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