先日ムサさんとインドレストランに行きました。
昼間通りかかって、「いい匂いだねえ」というので、夜ごはんに出たんです。

「ねえ、ビーフ食べたい」

と言われてメニューを見たんですが、ビーフを扱った料理がないんですよ。
いままであまり気にしていなかったんですけど、インド料理だと肉は

チキンかマトン

の2択なんですね。

↑↑ チキンとマトンはどの宗教でも食べられるんですよね…

「インド人の宗教上、ないんじゃない？ビーフ」

「そうなの！？」

と驚くムサさんはお店の人にも聞いたらやはり

「ビーフはありません」

と言われました。
ムサさんとしては牛肉を食べたかったんだと思います。

「ビーフないなんて！」

と怒っていました。

「まあ、しょうがないね。日本人もイスラムレストラン行って『豚肉ない！』って怒っていい？」

と言ったら、自分がどんな理不尽なこと言っているか分かったんでしょうね。

「そういうこと？」

「そういうこと。牛は神様の使いだからね。日本人は神様の使いでも鹿食べちゃうけど」

と言ったら笑ってました。
何か思いついたことがあるのか、こんなことを言い出しました。

「でもさ、パキスタンは食べるじゃん、ビーフ」

と。

↑↑ネパール人がやっているところはあるけど、パキスタン人のカレー屋もあるんだっけ？？

インドとパキスタンはその歴史や軋轢をたどれば、深みにはまってしまいます。

ムサさん自身、傍目から見たら「そりゃないだろ」と言いたくなるような民族問題を抱えていたりしますしね。

自分自身に置き換えれば、似ているようで決して一筋縄で行かないことがあることには敏感であるべきだと思うんですよね・・・