国際結婚はキラキラだけじゃない!山あり!谷あり!闇もある!?

ガーナ人イスラム教徒と国際結婚して日本で、多様性と異文化、多様な価値観に揉まれながら生きる非イスラム教徒の日本人妻のブログ

3/3 今幸せでいるといいな、と思う


社会に出てきた新人さんの話をしていて、思い出したことがあります。
タイにいたときに通っていたマッサージ店にやってきた新人さんのことです。




そのマッサージ店は宿泊施設に付随していて、外のお店よりも若干お安めでした。
マッサージ店と言ってもいかがわしいところじゃないですよ、タイ古式マッサージ店です。
いや、外出先で入ったらきれいなお姉さま方が並んでいるマッサージのお店もありましたけどね・・・


さて、その新人さん、その時で20歳前、出身はカンボジアとの国境近くの農業を主体とする小さな村だという話でした。
乗り合いバスで2昼夜以上揺られて上京してきたと。
上京と言ってもバンコクではない工場地帯ですけどね。
バス代や食事代、宿泊代なども彼女の家族・親戚や友人がなけなしのお金からカンパしてくれて、そのマッサージ店にたどり着いたときにはなんと、


5バーツ(20円くらい)


しか手元になかったと。
泣きながらお店の門を叩き、下働きしながらマッサージの勉強をし、お店で実習もしていたんだそうです。


「たどり着いたのがちゃんとしたマッサージのお店で良かったねー」


と思いながら、その彼女の練習台になったこともありました。


ふと思い返せばその彼女ももはや30歳近くになり、マッサージを続けていればベテランさんになっているんだろうな、と思います。
もしかしたら、新人さんを指導しているかもしれませんね。




いや、どうなってるかは知らないけどさ、それでも、今幸せでいるといいな、なんて思います。