29/35 ムサさん、墓場でエスコートする
29
納骨の折、火葬された骨を写真にとる以上の経験をしてもらおうと思い、ムサさんには祖父の骨を抱えて墓まで運んでもらいました。
持ってもらったときは腰をぬかしそうなほどビックリして小刻みに震えていましたけど、
「おじいちゃんをお墓までエスコートして下さい」
といって持っていってもらいました。
↑↑ 目的地まで連れていきましょう!
日本では遺骨を持つことは人生のなかで何回かあるかもしれませんが、ムサさんの文化圏では、亡くなった人の遺骨を持つという経験は到底できないことです。
ましてや、日本人姻族の遺骨を持つなんて、ガーナ人で経験している人ってどのくらいいるのかしら???
本当に生理的にも信条的にも無理なら
”マナーでしょ”
と言っていたって拒否すると思うんです。
渡したときは腰をぬかしそうではありましたが、落とさないようにがっちり抱えて、かつちゃんと墓まで
エスコート
してくれました。
ムサさんの親戚の男性には遺影を持ってもらって、実家の墓に向かって歩いていると二人で何やら話をしています。
ハウサ語で話すので私にはわかりませんが、
火葬の風習や遺骨の様子や今持っている重さや感覚やら
を話しているようでした。
実家のお墓には納骨をしてくれる職人さんがすでに待機していまして、ここでもムサさんは興味津々なんです。
↑↑ この下どうなってるのか、気になってしょうがない…
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。