7/8 貧弱な歯が恨めしい
ガーナから送られてくるその歯磨きの木の形状は、アイスクリームに木の棒に似ています。
わたしは初めてムサさんがその木の棒を使っているのを見たときにアイスクリームの棒をかじっていると思ったんですよね。
なので、
”アイスクリーム食べてるの?私のは?”
って何気なく聞いたんです。
ムサさんは本当に不思議そうな顔をしていましたね。
次の日、カップのアイスクリームがわたし用に3つ冷凍庫に入っていました。
ムサさんは私になんでアイスクリームの話をされているかわからないけど、とりあえず
わたしが「アイスクリームを食べたがっている」
と判断したようです。
アイスクリームを受け取った私もなんだか不思議な気分でした。
私自身の考えに「いや、そうじゃない・・・」って今じゃ思いますけど、当時はムサさんが
棒付きアイスクリームを食べている!
私にはアイスクリーム買ってきてくれなかった!!
って思ったんですよ!
誤解はその後、ムサさんが木の棒を冷凍庫ではなく、自分の荷物の中から取り出したことで解けました。
アイスクリームじゃなかったんだ!!
と分かった私の衝撃は相当のものでした。
その木の棒で定期的にガシガシと歯を磨くため、ムサさんの歯は真っ白です。
もともとの骨格のおかげか、がっしりとした立派な歯で、わたしの貧弱な歯では噛み切れない骨付きのかたい肉も食べていますし、骨もボリボリかじっていますから。
木の棒のおかげか、もともとの骨格の違いは判りませんが、本当にうらやましい限りですよ。
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