去年読んだ本の紹介 週末、森で
週末、森で
いわたま選書の一冊の益田ミリさんのグラフィックノベル。
ふとした思い付きで東京から森の近くに引っ越した早川さんとその友達でよく遊びに来る東京で生きる友人・マユミさんとせっちゃんの森で繰り広げられるほのぼの話。
早川さんは強い使命があるわけでなく、田舎暮らしで野菜を育てて・・・というわけでもなく、「なんとなく」で生きるしなやかさと柔軟さが見ていて心地よい。
そして、つかず離れず、押し付けやマウンティングのない女性3人のやりとりにも癒される。
こういう関係の友達っていうのが理想的だと思いつつ、得難い存在なんだよなぁ・・・
都市に住むのが悲劇で田舎に住むのが良いと言うわけでもなく、どこに住もうと結局は自分の心持ち次第なんだと思う。
続編、「きみの隣で」は早川さんの夫と息子と息子の学校の先生や友人たちの話で、なんとなくで生きるしなやかさは前作から変わらない。
描かれるのは早川さん家ではない、母と娘の物語は多くの女性には
分かりみが深い
ものだと思う。
付きまとう苦しさもたくさんあれど、無下にできないのは娘が持つ「優しさ」なんだと思う。
家族との関係にも関わりすぎない、ほどほどの距離をとったり、気にし過ぎないなどのしなやかさって必要って思う。
しなやかさをもって大人になりたかったなと思うけど、まだ遅くないかな?
きみの隣で
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