国際結婚はキラキラだけじゃない!山あり!谷あり!闇もある!?

ガーナ人イスラム教徒と国際結婚して日本で、多様性と異文化、多様な価値観に揉まれながら生きる非イスラム教徒の日本人妻のブログ

本の紹介 アウト・オブ・アフリカ




アウト・オブ・アフリカ 


マカデミアナッツの世界五大企業のうちの一社「ケニア・ナッツ・カンパニー」を創業し育て上げた日本人経営者佐藤氏はアフリカに渡り40年余り、アフリカ、特にケニアの人々の生活を支えることになる。
佐藤氏はガーナの大学を出て、日本に帰国後ケニアの日系企業に就職し、再度日本に戻りまたケニアに戻るという、アフリカに足を踏み入れたら再度アフリカにやってくるという典型的な生き方をしている。
佐藤氏は若者にありがちな「アフリカのために!」という使命感があるわけでなく、ただ目線はアフリカの人々と同じに持ち、アフリカの良いところもダメなところも受け入れた上で、共に生きることを選ぶのは並大抵のことじゃない。


「家に入った泥棒を殺したら罪になりますか?」
警察「どんどん殺してくれ」
弁護士「正当防衛ということで」


とはいえ彼らにとったら「言葉は風」であるから、次の瞬間には「言った言わない」で争いになることは目に見えている。
この言葉がまかり通るかは権力側へのコネ次第かもなぁ…
ていうか、警察仕事しろ。


相手がアフリカ人であろうとグローバル企業であろうと「ウィンウィンでやりませんか??」という気概を持ち続け、さらにはケニア人に会社を譲渡して「役割が終わったらよそ者は去る」とあっさりサッパリしている。




吹く風のようにタネを運び、成長を見届けて、次の場へ移動する、人だからこそ欲望に囚われて動けないこともあるし、今の時代全く同じにできるとは思えないが、佐藤氏の視線と姿勢はどこにでも通用するものなんだろう。