国際結婚はキラキラだけじゃない!山あり!谷あり!闇もある!?

ガーナ人イスラム教徒と国際結婚して日本で、多様性と異文化、多様な価値観に揉まれながら生きる非イスラム教徒の日本人妻のブログ

Aug11,2021 平和と思いやりを願い、世界の一部であることを伝えたい

アフリカの国々からからメダリストが生まれる時こそ、


貧しくてかわいそうなアフリカ


のイメージを脱却できる時なのかもしれません、と昨日書いたのですが、アフリカでは


内戦状態


の国が多くあります。


男子マラソンで2位のナゲーエ選手、3位のアブディ選手も幼い頃


ソマリア難民


となり、ヨーロッパに渡っているのです。

今回のオリンピックにも


難民選手団


もいましたね。

シリア、アフガニスタン、イラン、南スーダンなど11カ国から難民となった選手です。




さて、難民選手団ではなく、内戦下の南スーダン代表として今回のオリンピックに出場された選手もいます。


女子200m ルシア・モリス選手

男子1500m アブラハム・グエム選手


です。

実は4名の選手団だったにもかかわらず、男子400mハードルのアクーン選手は「出場資格が得られなかった」、パラ陸上100mに出場予定だったマイケル選手は「南スーダンがIPO(国際パラリンピック協会)に加盟していない」ことから、


出場できなかった


のです。


とはいえ、この4名はオリンピック・パラリンピックに向けて日本で合宿を始めたのが、2019年11月、Covid19で延期になり、母国や家族と遠く離れて


長期合宿


を余儀なくされました。

4名の合宿を受け入れた群馬県前橋市は、クラウドファンディングやふるさと納税制度で費用を捻出し、2名がオリンピックに参加することになりました。


南スーダンではトレーニングのための十分な設備どころか、満足な食事も取れない状態であったため、合宿の打診を受け受け入れることになった前橋市で結果的に長期合宿になってしまい、前橋市やともにトレーニングをしたアスリートや関わった多くの人々から力強い声援を受け、


もはや前橋市代表


と言われるまでになりました。

アブラハム選手は、前橋市に感謝を示すとともに


平和のために走る


紛争で殺しあうのではなく、お互いを思いやる心を母国に示したい


と言い、オリンピックに出場しました。

またパリ2024オリンピックに向けては、


南スーダンが世界の一部になっていることを伝えたい


と言っています。



↑↑世界は一つと歌っても、その一つ一つの国を私たちは知らないのでは?



結果はともあれ、


平和と思いやりを願い、世界の一部であること


というアブラハム選手の気持ちは難民選手団も同じだと思います。

というか、


オリンピックのあるべき姿では?


と思わなくもないのですが。


アブラハム選手について描いた漫画を見つけました!


61回目の独立記念日にもたらされた初めてのメダル🥉

日本はオリンピックで沢山のメダリストがでましたが、東京大会で


初めてメダルを獲得した国


もあるのです。

それが、


トルクメニスタン 重量挙げ 銀 ポリーナ・グリエワ選手

サンマリノ 射撃 銅 アレッサンドラ・ペリリ選手

ブルキナファソ 男子陸上3段跳び ユーグ・ファブリス・ザンゴ選手


の3カ国と3選手です。

おめでとうございます!!







↑↑ 今回のオリンピックではこの3カ国の国旗が初めて掲揚されたのですね!!



今回金メダルを初めて獲得した国もあります。

今後これらの国でも新たなメダリストが誕生するでしょう。


東京オリンピックはメダル獲得をした国・地域が2012年ロンドン、2016年リオを超えたとのことなので、今後ますます切磋琢磨し、技術や肉体が磨かれた選手の姿を見ることができるでしょう。



本ブログがアフリカに注目しているので、ザンゴ選手に注目します。

ザンゴ選手が陸上3段跳びで銅メダルを獲得したのは、


2021年8月5日


でした。

これはなんとブルキナファソがフランスから独立した


61回目の🇧🇫独立記念日


だったのです!


1972年ミュンヘンオリンピックに参加して以来、


49年待ちわびたメダル


です。

独立記念日と初のオリンピックメダルでお祭り騒ぎではないでしょうか。


ザンゴ選手、2021年1月フランスで行われた競技会で室内の世界記録を持っているんですね。

実に


18.07m


です。

しかも従来の世界記録を15cm更新し、室内競技では初めての18mという記録。



この記録がどれほどのものかというと、今回のオリンピック金メダルを獲得したポルトガルのピチャルド選手の記録が


17.98m


です。

ザンゴ選手自身の記録が


17.47m


です。

室内と屋外の環境の差あるのだと思うのですが、まだまだ記録更新の余地がありそうです。


さらに、ザンゴ選手は博士課程で電気工学を学ぶ学生でもあります!


そして、ブルキナファソ初のオリンピックメダリスト


素晴らしい肩書きをいくつも持っているザンゴ選手は


文武両道の才人


と呼んでも差し支えなく、

ブルキナファソにとって今後国の発展を支えるかけがえのない人材の1人であることは間違いありません。


今後の活躍が陸上でも、電気工学でも大きく期待されるでしょう。


アフリカにはまだまだオリンピックメダルを持っていない国もあります。

ブルキナファソだけでなく、アフリカの国々からもメダリストが生まれることが期待されます。


まだメダルを持っていないアフリカの国々からからメダリストが次々に生まれる時こそ、


貧しくてかわいそうなアフリカ


のイメージを脱却できる時なのかもしれません。

Aug.9 2021 アフリカの年に金メダリストになったアベベ選手

オリンピックの長距離では夫が狂喜乱舞するほどの結果を残したアフリカ出身の選手たちはほとんどが東アフリカ出身でした。
エチオピア、ケニア、ウガンダなどの選手です。


男子マラソンで2冠達成のエプチョゲ選手はもちろんのこと、


2位 アブディ・ナゲーエ選手 オランダ

3位 バシル・アブディ選手 ベルギー


もアフリカ出身です。

お二人はソマリア難民で、お互い家族も友人もよく知っている、合宿もともに行ったそんな間柄なんですね。




エチオピアの選手と言うとある年代以降では非常に有名な選手がいます。


アベベ・ビキラ選手


です。



1960年 ローマオリンピックのマラソンで金メダルを取得し、アフリカの高地にすむ民族が


長距離走に適性があることを世界に知らしめ


高地トレーニングが導入されるきっかけを作ったそうです。
確かに、マラソン選手は高地トレーニングを行っていますよね!


まさかのアベベ選手起源!!


しかも、1960年というアフリカ諸国が独立を果たして、「アフリカの年」と呼ばれる年に優勝してしまうことがまた象徴的です!


1964年東京オリンピックでも金メダル獲得で、


2冠達成


なんですよ。
しかも、東京オリンピックの前に日本で開かれたマラソン大会は


裸足で出場し、優勝!


現アシックスが靴を提供した選手たちが惨敗して、裸足のアベベ選手が優勝したため、ものすごい


衝撃


を与えました!


他にもクロスカントリーやインターバルトレーニングを取り入れた科学的な練習をスウェーデン出身のコーチの元で取り入れるなどしています。


アベベ選手はアフリカ出身の選手、特に長距離の選手には明確な目標ともなる偉大な先人なのですね。




*オリンピックの閉会式を見ました!

女子マラソン、男子マラソンの表彰式も共に行いましたね。

選手のみなさんにとって有意義なオリンピックであってほしいと思います。



↑↑男女ともにケニア国旗が掲揚され、ケニア国歌が流れる、誇らしいことでしょう!


閉会式にアフリカ代表でガーナ🇬🇭のタキイ選手が壇上に上がったのは嬉しかったです。