国際結婚はキラキラだけじゃない!山あり!谷あり!闇もある!?

ガーナ人イスラム教徒と国際結婚して日本で、多様性と異文化、多様な価値観に揉まれながら生きる非イスラム教徒の日本人妻のブログ

ガラクタを再生させて作ったものは・・・

アフリカ諸国の産業の発達には女性が中心になるかも、と書きましたが、あとは、


若者が中心


になるのはどこの国でも同じかもしれません。


風をつかまえた少年 ~14歳だったぼくはたったひとりで風力発電を作った
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アフリカ東部世界最貧国の一つマラウイの農村で、一人の少年が、動力や電力に興味を持った少年が図書館に通って、本に書いてあった風力発電を友人やいとこの協力であらゆる廃品をかき集め、風力発電を作った話です。


なぜ風力発電だったのか、それは、


風は神様が与えてくれる数少ないものの一つだから


です。


↑↑ 風は神様が与えてくれる数少ないものの一つ、この言葉に生きる国の過酷さが現れています。



農業がおもな産業で、ひとたび飢饉に遭えば、多くの命が失われてしまい、学校も辞めざるを得ない子どもが周囲からは馬鹿にされながらも、風力発電を作ったのです。
それも、


他の国ではガラクタと扱われるモノを再生させて。


しかも、この少年は風力発電を作っただけでなく、風車を少し改良して、


・携帯電話の充電も可能にした
・小さいけどラジオ局を作った


ということも成功させて、新聞やテレビに取り上げられ、TEDに出演したのです。

さらっと書きましたけど、思い立って、すぐ作って、すぐTEDに呼ばれたわけではないんです。

少年が青年と呼ばれるくらいの時間は過ぎちゃっているんですよ。

アフリカで産業を興すのは女性かもしれない

アフリカと言う土地は


仕事も資源も外国に奪われ、イノベーションや新規ビジネスは生まれにくい


なかなかの厳しい場所であります。



↑↑ このくらい必死でやってもまだまだ足りないのかもしれません…




ガーナの女性たちに話を聞くチャンスがあったんですよ。
年齢は20代から40代が中心でした。
試しに聞いてみました。


・日本について何を知っている?
・日本から品物を持ってこられるならなにが欲しい?


って。
私を日本人だと知っているから、


好意的な人

あからさまな媚を売ってくる人

あざけってやろうとする人


と言うのがいて、その反応は面白いものがありました。


あからさまな媚を売ってくる人は、日本入国ビザのスポンサー狙いですし、

嘲ってやろうという人は、私が日本から商品を輸入したいと思っているから、そのチャンスを潰したい人です。


私は誰か知らない人のビザのスポンサーになる気はないし、

日本から商品を持っていくにしても輸送費を考えると利益が出るビジネスができるかはわかりません。



20-40代の女性ですから、どうしても話が、


・美容
・健康
・子供


にかかわるところになりました。


ある人が言ったのは、


”自分もそうだけど、子供がかかわるところの衛生用品は安心安全高品質なものが欲しい”


ということでした。
多くの人がそれに賛同していたんですけど、こんな声も聞こえてきました。


”私たちは自分や子供たちのために外国産のものよりも、自分の国で生産して、消費するべき”


この意見にはより多くの人が賛同していましたよ。

と言うことは、ほとんどの人が、


今のままでは良くない!


と思っているということです。

だから、


なんとかしたい!


と思っている。


日本にいる私と比べても必至度が違います!




産業や国の発展は今すぐにどうにかなることではないと思うんです。
外資に頼らず、国内でなんとかしようとする彼女たちの考えや強さは賞賛に価しますし、実際に国内の産業が育つきっかけになればいいのですけどね。

9 アフリカの大地の無理ゲー感

昨日は、ガーナの油田開発の沿岸部の村の話をしましたね。
ムサさんの一言が非常に切ないです。


「ガーナには技術を持っている人が少ないから、ああいう風に外資と組んでると仕事を取られちゃうんだよ」



昨日紹介した事例は中国でしたが、中国だけではありません。


アフリカは歴史で見れば、ヨーロッパの植民地でしたね。
1958年にガーナがイギリスから独立して以降、アフリカ諸国はどんどん独立していきました。


1960年はアフリカの年


と呼ばれます。

1960年にアフリカ大陸の西側から中央部にかけて17カ国が独立を果たしました。


独立したからといって、旧宗主国との全てのつながりが切れるわけではありません。


一部のヨーロッパ系住人がその国の一番良い地域に住みつき、未だに黒人の使用人を抱えながら優雅に暮らしていたり、


ある国では、国民のためのインフラの会社を国家プロジェクトとして立ち上げたのに、その会社の役員についたのは


旧宗主国の人間で、地元の黒人は一人もいない


という事例もありました。


そのほかにも、あらゆる分野で外資が入り込んでいて、地元の人間がどんなにビジネスを立ち上げようとしても、


外資からもたらされる品物の方が高品質


なため、そもそもビジネスを立ち上げることすらままならないんだとか。


仕事も資源も外国に奪われ、イノベーションや新規ビジネスは生まれにくい、


アフリカと言う土地はなかなかの


無理ゲー


感がありますね。