6/7 最高で最愛の女性
天使にあって怯える夫ムハンマドを心配し、親戚筋のキリスト教徒に相談するなどして、ムハンマドを
預言者として自覚させた
のがムハンマドの妻・ハディージャです。
お金持ちの敏腕社長で、献身的で夫を支え、しかも、当時新興宗教であるイスラム教の
イスラム教の第一の信者
になりました。
イスラム教の布教をはじめると、信者になってくれる人もいれば、そうでない人もいます。
当時、メッカは
多神教の聖地
でした。
ムハンマドは同族のクライシュ族から迫害を受けることになるのですが、ハディージャは第一の信者であると同時に
イスラム教の保護
という役割も担いました。
ムハンマドの叔父さんもイスラム教を保護しましたが、叔父とハディージャが亡くなってしまったことで、ムハンマドはメッカでの後ろ盾を失い、移住を余儀なくされます。
この移住が「ヒジュラ」と知られるものとなります。
ハディージャは一言に姉さん女房と言っても、
敏腕社長
妻
母
導き手
カウンセラー
イスラム教第一の信者
イスラム教の保護者
という様々な顔を持ち、ムハンマドにもイスラム教にもなくてはならない女性だったということがわかります。
ムハンマドは生涯を通して複数の妻を持っていますし、イスラム教は4人まで妻を認めていますが、ハディージャが存命中はハディージャ一人を妻としていました。
ハディージャ亡き後、妻にした女性には複数の未亡人がいますが、
戦争で夫を亡くした女性の地位を守るため
と記述されています。
ヒジュラの前後ではムハンマドを取り巻く状況も大きく違うでしょうから、妻の人数は比較にはなりませんが、経済的にも精神的にもムハンマドを支えたハディージャは
ムハンマドにとって最高で最愛の女性
というのは間違いないでしょう。
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